良いTシャツはダーツ無しで綺麗なバストシルエットを表現します。
なぜ 日本人デザイナーがパリでベストテンに入るほどの評価をされないのか パリのコレのトップデザイナーのカットソーを比較すれば理解できる。
服は肩で着るのでバストトップから皺が出る服は作らない。
服作りのレベルの差はこのような事一つをとっても理解できる。
「カットソー・立体裁断・縫製」著者西川真令(左表紙写真)
この本ではバインダーの美しく縫う考え方を知ルことができるが ミシンの上達も早くなる考えが理解できる。
両玉縁、片玉縁ポケットを1枚のパターン、すなわち1枚の袋布で簡単にできるマレイの実践縫製、
上・下前立てを1枚のパターンで縫い上げる簡単縫製などアイディアとレベルの高いマレイの縫製技術が理解できる。
これで日本のファッションが美しく、レベルの高い服つくりになります。
日本人の殆どが肌着を含めニット・ジャージーと言う丸編みの素材を着て日常生活を過ごしている。
それなのに布帛しか縫ったことがない 丸編みを知らないで、教わっていない日本のデザイナーやパタンナーに取ってはTシャツ、カットソーのバイブルとなるでしょう。
第3章 ニット素材の丸編みカットソー
この教科書を書いたのは
ノーダーツで美しいバストシルエットを作る基本的パターンを書いた本です。
バストダーツの処理が出来ない デザイー、パタンナーや欧米から帰国しているデザイナーにも多いこと、立体裁断の基本がわかれば Tシャツのバストバーツ5〜6cmは簡単に平面パターンの中で無くすことが出来ます。
TVで素敵な女子アナウンサーやタレントを見ていると バストの上から脇にかけてタックのようになっている汚いシワのカットソーを見ると デザイナーはもちろん、商品を売るバイヤーとスタイリストのモノを見る能力に疑問を感じる、このような服のレベルの低さにガッカリします。
服作りを教える方にも問題があり、ダーツがあったり、ニット素材はレジロン糸(ナイロン)で本縫いで指示する誤った教えをしたり 裾上げなど ヨコ地を本縫いで服作りをするなど、製造者責任を理解していない服作りも存在する、カットソー制作の新たな一歩としていただきたい。
本の内容は立体裁断の製図過程が省かれていますが カットソー業界の事柄を解かりやすくして、平面製図と縫製行程説明です。
伸びる素材は 力いっぱい引っ張っても 糸切れしないで 布地と同じように縫い目部分が伸びるのが常識。
文化服装学院 講師 西川 真令